この物語はフィクションです。

First001:虚構図書

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書斎のイメージ

 ここではない場所。ここではない時間。あるいは、それは、これから訪れる未来の構図なのかもしれない……。

 先人たちは言った。およそ、人間の想像できることで、この世で実現できないことはない……と。
 残念なことは、それを証明できた者の言葉を信じようとしなかったことだ。

 彼らは言った。今とは異なる時間の出来事を。未だ知られざる多くの知識を。そして、現代の私たちが乗り越えなければならない試練を。しかし、それは非常識と呼ばれるものであり、多くの人が信じていた信仰のにある思想だった。そのあまりに常軌を逸した言動は、時の権威者によって危険視され、信仰を犯した罪で捌かれた。残念なことに、彼らの言葉が世に出ることはなかったのである。

 しかし、皮肉なことに彼らを捌いた者たちが残した“告発者の日記”によって、後世へと伝えられることになる。そこには彼らが唱えた真実の言葉とともに、虚言の罪で投獄された者たちの無念、苦痛、羨望、憤怒、恐怖の感情が、類い稀なる狂気となって記されていた。
 いつしか、その書物は分割され、あるものは美術館へと収められ、あるものは好事家の手にとまり、またあるものは数多の写本を生み出し、世の中へと流出していった。

 それから……長い年月が流れ、いつしか“告発者の日記”は、その名を失い、歴史的書物の一つとして埋もれて行った。しかし、その呪われた書物が開かれれる時が訪れる。それは一つの存在の誕生を表し、一つの予言が成就したことを意味していた。

 この物語は、その書物に翻弄された者たちの生涯を描いた記録である。

おことわり

 この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、機関、施設等とは一切関係ありません。肩を張らずに読める読み物としてお楽しみください。

物語

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最終更新日:2008年02月03日

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